人生の目的とやりたいこと

響の事例共有会で、「やりたいことをやること」について、少し触れる予定ですが、やりたいことを一人でやるのは、難しくありません。
難しいのは、一人で完結しない類のものです。
例えば仕事です。仕事は多くの関係者と行っていきます。たとえ個人事業主だとしても、なんらかのお客様がいなければ、仕事になりません。
自分だけではなく、関係者がいることによって、難易度ややる気が大きく変化していきますが、結局はやりたいことをやるかどうかは自分次第で、
「大変だけど、やりたいことだから独立・起業する」
になっていきます。
しかし、独立、起業で私がよく相談を受ける例は「できること」から考えてしまう人です。できるところから集客を考えていくので、集客を続けていくうちに、結局はやりたいことでもないので、モチベーションがつづかずに、起業をあきらめてしまう人が多くいます。
また、同じように「やりたいこと」から考えていって、「やりたいこと」ができる力もないのに、それを仕事や副業にしようとするケースもあります。これはやる気はあって、お客様は見つかるかもしれませんが、最終的には、できる力がないので、お客様の満足度は上がらず、結局なんのために、独立・起業したのかがわからなくなってしまうのです。
で、ここでよくある起業の公式では できること×やりたいこと×収入が得られる の3点の一致するところが仕事になるという公式です。
よくできた公式ですが、これでうまく人もいますが、実は落とし穴がある公式だと思っています。
それは、「やりたいこと」と「できること」の2つに落とし穴があるんです。
そもそも「やりたいこと」とは何でしょう?
もし、一生かけてもやりたいことととらえると、私は、やりたいことは、自分の「人生の目的」ととらえられます。
それは、単純にやっていることが気持ちいい、楽しい、自分の喜びになる を超えて、自分以外の人にも影響を与えていくような喜び、自分の響きが他の人にも伝わっていくようなものです。
では、「できること」と何でしょう。これもただ単にスキルとして知っている、知識がある、できるというレベルでもいいかもしれませんが、できることを、自分が体現している状態が理想的です。
例えば、コーチなら、コーチングができることは当たり前で、普段から人に好奇心があり、会話をしっかり聴いてくれ、自分の生きたい生き方をしている。
コンサルタントなら専門分野の知識があることは当たり前で、相手にわかりやすく伝える会話や、わかりやすい論理的な説明を普段からしていて、安心感がある頼もしいたたずまい など
この「人生の目的」と「体現」、そして自分のやりたいことに、お金を払う人がいるという3点が組み合わさることによって、起業を、継続的に続けていくことができるのです。
逆を言うと、どれか一つでも欠けていると、それはほころびがでてくるのです。